新着情報

学校長より

2013年8月29日 (木)

2学期に向けて

 40日間の長い夏休みも終わり、2学期が始まりました。今年は地球温暖化の影響でしょうか記録的な猛暑で、日本国内では、次々と暑さの記録が塗り替えられ、40度を超えた県もありました。横浜でも、連日30度を超える真夏日、時には35度を超える猛暑日となり、部活動や夏期講習には大変厳しい日が続きました。9月に入っても当分の間、厳しい残暑が予想されますので、各自充分に体調管理に気をつけて下さい。全国的には、海や川で溺れ死ぬなどの痛ましい事故や熱中症による死亡事故も多発した夏でした。幸いなことに山手学院では、特に大きな事故もなく、無事に始業式を迎えられ、2学期をスタートすることができました。まずは一安心です。

リターンビジット無事終了
 第38回北米研修リターンビジットが、カナダのエドモントンとレジャイナ、アメリカのデイトンとワラワラの4都市から引率者(シャペロン)の方を含め、133名のお客様をお迎えし、7月20日~8月3日の期間行われました。大変蒸し暑い中ではありましたが、予定された行事も事故なく順調に実施することができました。カルチャーデイも熱気が溢れ大変盛り上がりました。北米の高校生諸君に限られた日数の中ではありますが、様々な体験を通して、異文化を体感し、言葉にできないすばらしい思い出と感動をプレゼントできたのではないでしょうか。言葉がうまく通じなくとも、心と心でお互いをわかり合う。リターン生・ホストのご家族・山手生にとって、一生忘れられない貴重な2週間だったことでしょう。
 シャペロンの方々、ホストのご家族、山手生、リターンビジット委員会や父母の会、担当教職員など、多くの皆様のご協力で無事終えることができました。ご協力をいただきました多くの方々に厚く御礼申し上げます。

山手祭に向けて
 学院全体が盛り上がり、毎年4千人以上の来場者をお迎えして実施する山手祭まで、あと一月となりました。10月5日・6日に開催します。発表団体である各部活動や各クラスの展示・発表の準備は順調ですか。頑張って下さい。
今年度の山手祭は『今年限定』というテーマになりました。昨年度より、飲食店展示・学年会企画の新設・実行委員会生徒主導の組織の改組など新たな取り組みも始まり、生徒会役員も頑張っています。みんなで一致団結し、学校生活のすばらしい思い出をつくろう!また、父母の会・後援会・同窓会の皆様方には、毎年、多大なご支援・ご協力をいただき、心より御礼申し上げます。今年もよろしくお願い致します。

インターネットの使用について

 厚労省は全国の中高生10万人を対象としたネット依存調査を踏まえ、「病的な使用」と判定され、ネット依存が強く疑われる生徒が全国で約52万人いるとの推計結果を発表しました。長時間のネット使用により昼夜が逆転したり、睡眠障害、気分の落ち込みなど精神面への悪影響などの恐れもあるそうです。ネットを利用するときに使うのは多い順にパソコン、スマートフォン、携帯電話で、平日のネット使用の平均時間が5時間以上としたのは中学生9.0%、高校生14.4%、休日は中学生13.4%、高校生21.2%だったそうです。皆さんはどうですか。情報収集等大変便利なインターネットと上手に付き合っていますか。いつの間にか虜になっていたり、生活の一部になっていたりしませんか。不適切な使用などしていませんか。最近、SNS、プロフィールサイト、ゲームサイト等の利用から犯罪被害に遭うケースが目立ってきたそうです。フェイスブック、ツイッター、ライン、掲示板など、ネット上での交流は社会的現象となっていますが、誹謗中傷が書き込まれ、ネットいじめに発展したり、個人情報が悪用されたり、書き込んだ内容が原因で、暴力事件に発展したり社会問題となったりすることもあります。見ず知らずの大勢の人たちの目に触れる情報は、考え方や感じ方・捉え方によって大きな誤解を招くことがあるのです。インターネットを利用する際には、充分に気を付けてもらいたいと思います。
 情報化が一段と進み、一昔前と違って大変便利な時代となりましたが、メールや携帯などによる互いの顔が見えない会話により、誤解が生じることも多くなったのではないでしょうか。顔を付き合わせて話すことにより、相手の雰囲気も気持ちも解り、お互いがより理解し合えるのではないでしょうか。君たちには、会話を通して、人の痛みがわかる心豊かな温かみのある人になってもらいたいと思います。

「防災の日」について

 来月1日は「防災の日」です。大正12年9月1日、伊豆大島付近、相模湾北西部の相模トラフを震源とする海溝型大地震『関東大地震』が発生しました。この地震はマグニチュード7.9、震度6の規模で、南関東一円を中心に、死者・行方不明者約14万2千名、家屋全半壊約25万4千件、火事で焼失した家屋は約44万7千件、山岳部では山崩れが多数発生し、海岸部では津波が発生し、大変大きな災害を受けた大地震でした。そのため、『関東大震災』と呼ばれています。9月1日は、その『関東大震災』を忘れない為に制定された、1年に一度しかない「防災の日」です。防災意識の再認識をする機会として、改めて心に刻んでほしいと思います。
一昨年3月11日に発生したマグニチュード9.0、震度6強から震度7の超巨大地震であった「東日本大震災」では、津波などにより海岸線で多くの方が亡くなりました。平成7年には、兵庫県を中心に阪神淡路大震災が起こりました。都市が大きな被害を受け、ビルや駅などの崩壊・高速道路の倒壊・神戸港の液状化現象による被害、その後の火災もあり、多くの方が亡くなりました。
世界で起きるマグニチュード6以上の地震の20%は日本で発生しているそうです。地震大国である日本に住んでいる以上、地震は避けられません。東日本大震災の影響で、しばらくは日本各地で地震活動が活発化する可能性も高いそうです。先日、東海沖から四国沖の「南海トラフ」沿いで巨大地震が発生した場合、関東以西の30都道府県で最大32万3千人が死亡するとの被害想定が発表されました。神奈川県内も津波や建物の全壊等、相当の被害が想定されています。今後、官民一体で地震・津波対策を強化していくそうです。いざというときに、慌てないために様々な準備をし、心構えをしっかりとしておくこと。「天災は忘れた頃にやってくる。」という言葉があります。自然災害はいくら注意をしても、突然やってくるものです。しかし、「備えあれば憂いなし」です。被害を最小限にすることはできるはずです。
大きな地震が起きたら、いざというときに何をすれば良いのでしょうか。まず、自分の身を守って下さい。自分の命は自分で守る。自分の身の安全を確保することです。慌てずに、落ち着いて。そして、自分の身の安全が確保できたら、まわりの状況をよくつかみ、火を消すなど、適切な対応が大切です。東日本大震災・阪神淡路大震災のときは、多くのボランティアの方が力を合わせて様々な協力・支援を行いました。皆さんも、いざという場合、自分の安全を確保できたら、まわりの人と協力をして手助けをしてほしいと思います。
皆さんもいざというときのために、家族の集合場所、連絡方法、非常用の水、食料等の非常用持ち出し物の用意をしているか、その保管場所など、是非、家族で確認をしてみて下さい。また、広域避難場所についても、自宅の周辺や通学途上ではどこかなど確認してみて下さい。防災対策は「悲観的に準備をし、楽観的に行動する」がセオリーだそうです。

2013年5月 2日 (木)

平成25年度へ向けて

 山手学院では、この春休み中に特に大きな事故もなく、無事に、始業式を迎えられほっとしております。子供達には、漫然と一日一日を過ごすのではなく、目標やら決意を持って毎日を過ごしてほしいと伝えました。私たちが迎えては送る今日という日は経験したことのない今日であり、この一日を過ごしてしまえば、もうやり直すことができない今日という日だということを。

 今年は、山手坂のソメイヨシノの開花が例年よりも大変早く、4月当初には散ってしまい葉桜となってしまいました。しかし、満開の八重桜のもとで、始業式や入学式を挙行することができました。中学生202名、高校生512名、合わせて714名もの新入生を迎え、また、新しく着任された先生方8名をお迎えし、平成25年度がスタートしました。まさに、「別れの季節から出逢いの季節」へと季節が移り変わっていきます。人と人との出逢いもまさに「一期一会」、大切にしたいものです。

 4月26日には、中学2年生・3年生、高校1年生・3年生がそれぞれ学年遠足に出かけ、事故なく無事に実施することができました。中学1年生は、5月10日・11日に一泊二日で中伊豆へ校外宿泊活動にでかけます。新しいクラスの仲間との親睦を深め、楽しい一時を過ごしてもらいたいと思います。第45回北米研修に出掛けていた高校2年生が2週間の長きにわたるホームスティを終え、4月27日に457名無事帰国をしました。教頭先生を始め引率された21名の先生方、添乗員の方々、準備段階での国際交流部の先生方のご苦労・ご尽力にこの場をお借りし感謝申し上げます。ありがとうございました。皆さんのお力があってこそ、他校には類を見ない山手学院の一番の特色である「北米研修」45年間継続してきたのだと思います。親元を離れ日本を離れ、文化は勿論、気候・風土・習慣の違う、何より言葉が違う国で過ごした2週間の貴重な体験は、子供達の将来に何らかの形で必ず役立つものと確信しています。また、7月には、リターンビジットで日本を訪れる北米の高校生との交流により、相互理解が更に深まることを期待しています。

 さて、一昨年度より、山手学院の更なる発展に向けて、学校評価システムを取り入れた学校運営に取り組んで参りました。皆様方のご理解・ご協力により、教育活動その他の学校運営の改善は次第に成果を出しつつあります。今年度も引き続き、学校評価システムを取り入れた学校運営に取り組みます。保護者の皆様方におかれましては、昨年度同様「学校評価アンケート」へのご協力をお願い致します。「生徒による授業評価」も実施し、生徒の視点に立った授業改善を更に進め、先生方の教科指導力の向上を図るとともに、生徒と先生方との信頼関係を一層深める中で、生徒が主体的に授業に取り組もうとする姿勢を育みたいと思います。また、各教科・科目で、今年度のきめ細かなシラバス(年間授業計画)を作成中で6月中旬には配布をする予定であります。

昨年度は、父母の会・同窓会・後援会、保護者の方々のご支援、ご理解・ご協力により、何とか無事に乗り切れた感があります。微力ながら、今後も山手学院の更なる発展に向け、教職員とともに汗を流していきたいと思います。どうぞよろしくお願い致します。

2013年3月20日 (水)

平成24年度を振り返り

 大きな事故もなく、無事に、本日の終業式を迎えられほっとしています。第42回高校卒業式、第45回中学卒業式では、大勢のご来賓・保護者の方々にご臨席いただき、盛大に卒業生を送り出すことができました。来月8日には、中学生202名・高校生512名の新入生を迎え入学式を挙行します。まさに、【別れの季節から出逢いの季節】へと季節が移り変わっていきます。人と人との出逢いもまさに「一期一会」、大切にしたいものです。

昨年の7月中旬から始まりました本校舎補強のための耐震工事もようやく今年の1月末に終了しました。工事により、騒音・エアコン使用・教室内の換気などなど、生徒の皆さんには、日々の授業や文化祭で大変不自由をかけましたが、無事に終わりほっとしています。協力ありがとうございました。また、本校では、一昨年の12月より、放射線量を測定しております。学校通信でご報告しておりますように、放射線量測定値は低い値で安定しており、特に問題はございませんので、ご安心下さい。

大阪市で発生した高校生の自殺事案を受け、文部科学省より「生徒に対する体罰の実態を把握し、体罰禁止の徹底を図る。」という趣旨での調査依頼がありました。本校では、実態を把握するために、すべての教員・生徒及び保護者の皆様方にアンケート調査を実施させていただきました。保護者の方からは、一件も体罰の報告はありませんでした。「体罰とは全く無縁の質の高い環境の中で過ごさせていただいています。」との大変有り難いお言葉もお寄せいただきました。教員・生徒からは、少数ではありますが、報告がありました。その報告では、幸いなことに怪我もなく、突発的で軽微な事案のようでしたが、今後、聞き取り調査を実施してまいります。行った行為が果たして体罰なのか?指導なのかは?時々の状況によることもあり、機械的に判定することは難しいことですが、「殴る・蹴る」などの行為は、どんな理由があろうとも許されることではありません。今月、文部科学省より「体罰の禁止及び児童生徒理解に基づく指導の徹底について」ということで通知文が出されました。懲戒と体罰の区別等の具体例なども示されており、先生方には、今までと同様に、生徒理解に基づく指導が行われるよう、改めて指導の徹底を図りたいと考えております。

 昨年度より、山手学院の更なる発展に向けて、地域社会に開かれた学校づくりの推進と教育水準の一層の向上を図るために、学校評価システムを取り入れた学校運営に取り組んでおります。学校評価アンケートにつきましては、多くの保護者の皆様からご回答をいただきました。ご協力ありがとうございました。今回のアンケートより、自由記述欄を設けましたところ、大変厳しいご意見・ご指摘・ご要望もございました。中学・高校ともに、以下の2項目の満足度が非常に高く、校長としては、大変嬉しい限りであります。

項目No26:全般的に生徒は明るく生き生きとした学校生活を送っている

項目No30:あなたは本校を選んで(お子様が入学して)良かったと思っている

学校目標の達成状況及び校内評価・学校関係者評価を踏まえた学校評価につきましては、取りまとめ次第公表させていただきます。教職員とともに学校運営の改善・改革に向けて全力で取り組んでいきたいと思います。

 保護者の皆様方の一層のご支援・ご協力をよろしくお願い申し上げます。

2013年1月29日 (火)

今年度もあと僅か


今年度もあと僅か

 平成24年度も残すところあと僅か。君たちの後輩となるべく小学生・中学生が受験する入学試験も来月から始まります。どんな子供達が入学してくるのか、今からとても楽しみにしています。3月9日()は、第42回高校卒業式、14()は、第45回中学卒業式、【別れの季節から出会いの季節】へと移り変わりの季節が近づいてきました。人と人との出会いを大切にしたいものです。

2月13日の高校入試合格発表をもって、今年度の入学試験は終了し、14()から通常の授業が始まります。2週間後の3月1日()~3月5日()には学年末試験です。あっという間に今年度は終わることになります。始業式等、様々な場面で注意喚起をしてきましたが、進級・卒業が危ぶまれる人は、最後の学年末試験に全力を尽くすこと。小テスト・提出物・授業態度にも気をつけること。「何とかなるだろう。」とか、「何とかして貰えるのでは。」とは思わないように。「あの時もう少し頑張れば・・・」とか、後で後悔しても遅いのです。勉強は誰かのためにするものではない。自分自身のためです。己との戦いです。みんな揃って、新しい平成25年度を迎えようではありませんか。

 

インフルエンザ対策を

今年もインフルエンザ流行の季節に入りました。現在、神奈川県では「流行警報」が発令され、9割はA香港型だそうで、山手学院でもインフルエンザによる欠席者が増加しています。先週は、中学のあるクラスが学級閉鎖となりました。インフルエンザは感染しやすいので、疑いがあったらすぐに病院で診察を受けて対処していただきたいと思います。ご家庭におかれましては、健康観察・うがい・手洗い・咳エチケットの徹底等、引き続きのご指導をよろしくお願いいたします。

 

 
 

インフルエンザの症状をチェック!

 

熱の他に2つ以上当てはまった場合はインフルエンザの可能性が高い

 

  ■38℃以上の熱がある   

 

  □鼻水、鼻づまり      □関節痛、全身痛がある

 

  □せきが出る        □呼吸困難または息切れがある

 

  □のどに痛みがある     □胸の痛みが続いている

 

 □頭痛がある        □2日以上、発熱が続いている

 

                □症状が長引いて悪化してきた

 


中学校合唱コンクールに参加して

 1月28日、鎌倉芸術館で開催された合唱コンクールに出かけてきました。どのクラスも歌声は力強く、クラスのまとまりが感じられ、すばらしい発表でした。さすが、山手生!他のクラスの合唱を整然と静かに鑑賞する態度も大変りっぱでした。何よりすばらしかったのは、数年前から生徒主体の行事となり、各クラスから選出された総勢32名の合唱委員の生徒達が当日の司会・進行は勿論、様々な諸準備にあたり、また、準備期間中のクラスの合唱練習(朝や放課後)などでクラス全体をまとめあげ頑張ったことです。

1・2年生もよく頑張り大きな声が出ていて、練習の成果がいかんなく発揮されていましたが、さすがは最上級生の3年生、昨年までの2回の経験が生きているのでしょうか?クラスのまとまり・綺麗なハーモニー・リズム感・声量・曲想どれをとっても、すばらしい!の一言。感動しました。ほとんど差はありませんでしたが、グランプリに輝いた3年1組の合唱は、ご出席いただいた保護者の方々を始め、会場の生徒諸君もあまりのすばらしさに聞き入ったことでしょう。

賞発表どきのあの雄叫び・涙・歓声、あの興奮は、一生忘れられない感動的な思い出となることでしょう。入賞するにこしたことはありませんが、賞が取れるかどうかはあくまでも結果であって、発表までに費やした過程が大切なこと。クラスが一つにまとまり、みんなで協力し支え合い「心のハーモニー」である一つの曲を創り上げる喜び、今後の学校生活にきっと生きてくるはずで、山手学院でのすばらしい思い出の一ページに刻み込まれたことと思います。

今年で第8回ということで言えば、まだまだ伝統的な行事とまではいきませんが、みんなで協力し、生徒達が主体となって、創り上げる今後楽しみな文化的な行事でした。この合唱コンクールが山手学院中学校のよき伝統行事になっていくことを願ってやみません。

生徒のみなさんから明日からの活力と元気をもらった合唱コンクールでした。『どうもありがとう!』

 

2012年12月21日 (金)

冬休みに向けて

 平成24年も残りわずかとなりました。22日からは、待ちに待った17日間の冬休みですね。年末・年始は、世間も何となく慌ただしく、気持ちも緩みがちになります。夜更かし・暴飲暴食など、生活のリズムや体調を崩さないよう十分に気をつけて下さい。今年の冬はノロウイルスが流行っているそうです。

 今月6日には流行警報が発令されました。今後、インフルエンザ感染者も増えていくのではないでしょうか。まずは、予防をすることが大切です。感染予防に必要なのは、こまめな手洗いとうがいとのことです。昨年の大震災以降、人と人との絆の大切さが様々な場で訴えられてきました。冬休み中、友達と親交を深めたり、家族と楽しい時間を過ごすことによりコミュニケーションを取り、友達との絆・家族との絆を深めて欲しいと思います。私達が迎えては送る今日という日は経験したことのない今日であり、この一日を過ごしてしまえば、もうやり直すことのできない今日という日です。一日いちにちの連続が私達の一生となるのです。悔いのない人生を送るには、現在という時間を有効に使うことです。そして、今日という日をしっかりと生き、それを積み重ねていくことだと思います。17日間の冬休みを有意義に過ごして下さい。

 2学期の成績はどうでしょうか。3学期は、入学試験や卒業式などにより、自宅学習となる日もあり、授業日数は1・2学期に比べて少なく、あっという間に新年度を迎えます。勉強の遅れが心配される人は、日々の努力を怠らず今までの分をしっかりと取り戻すよう頑張って下さい。特に、冬休みは、1・2学期の総復習をするには最適です。クリスマス気分・正月気分に浮かれず努力を惜しまないこと。3学期は、1月8日・9日には実力テスト、中間試験はなく、3月上旬には学年末試験があります。試験の結果は勿論ですが、提出物をきちっと仕上げて提出期日を厳守、日々の授業態度、授業を受ける姿勢にも気をつける。当たり前のことを当たり前に行うことも大切なことです。

 先日、茂木健一郎先生を講師としてお迎えし、保護者対象の講演会を本校カフェテリアで実施しました。茂木先生は、脳科学を専門とされ、脳と心の関係について研究されている方です。NHK『プロフェッショナル 仕事の流儀』、日本テレビ『世界一受けたい授業』などにも脳科学者として出演、多数の著書もお出しになるなど多方面でご活躍をされています。講演会の内容も大変興味あるものでしたが、先生のお話の中で、是非、君たちに伝えておきたいことが三つあります。
 ○勉強は誰のためにやるものではなく、自分自身のためである。
 ○勉強する姿勢は受け身であってはならない。先生から指示をされたり与えられたことだけをしていたのでは、
  学力は伸びないそうです、自らが積極的に学ぼうとする意欲・姿勢が大切だそうです。
 ○これからの時代には英語の力をつけることが最も重要だそうです。今後、更に国際化が進み、君たちの競争
  相手は日本人ではなく、アジアの世界の若者だそうです。

 高3生は受験シーズン本番、1月19日・20日にはセンター試験、志望する学校に見事に合格できるようラストスパート!最後の最後まで諦めず、これからの頑張りが最後には生きるはずです。

 部活動や冬期講習などで登校する際は、不審者に十分注意して下さい。被害に遭わないよう、登下校中は勿論、校内においても、単独の行動は避け、常に、複数で行動をして下さい。冬休み中は、日が暮れるのも早く、日によっては夕方には薄暗くなり、また、普段よりも学校内も閑散とします。登下校時、もしものときには、すぐに110番をするとか、近くの人や周囲の商店に助けを求めるなどして下さい。

 事故等、緊急なことがあれば、必ず学校に連絡をして下さい。山手学院では、12月29日~1月3日の間も、学校警備員さんが24時間常駐しています。全員が事故なく無事に新しい年のスタートとなる1月8日始業式を迎えられることを祈っています。新しい年が山手学院にとって良い年となるように!

2012年10月24日 (水)

『第46回山手祭』を終えて

 二日目の午後に台風が心配されましたが、何とか展示発表終了時間まで天候も持ちました。大勢の来場者をお迎えし、今年のテーマ『獅子奮迅』のもと、盛大に第46回山手祭を開催することができました。運動部の招待試合、クラス・部活動の展示、劇、パフォーマンス、体育館でもクラス・部活動のパフォーマンス。展示・発表は、様々な工夫が見られ、新しく企画された展示もあり、一致団結し協力し合った成果が見られました。毎日遅くまで熱心に取り組んできた部活動の成果は、「努力の結晶」そのものでした。おおいに盛り上がり、楽しい思い出も一杯できたのではないでしょうか。企画から始まって、日々遅くまで準備、当日の運営など、それぞれの展示・発表などを通して、新たな仲間ができ、新しい絆が結ばれたのではないでしょうか。この新たな人間関係の広がりが、様々な所で、山手学院の更なる発展に繋がっていくことを願っています。今年度は、飲食店展示・学年会企画の新設・実行委員会生徒主導の組織の改組など、これまでになく大きな改革のもとで生徒会役員・山手祭実行委員・装飾スタッフの皆さんが、連日、遅くまで頑張ってくれました。他にも縁の下の力持ちとなって支えてくれた生徒たちが大勢います。皆さんのお陰で大変すばらしい山手祭を実施することができました。どうもありがとう!

中間試験後、1018日より最終下校時間が30分早まり、中学生は1730分、高校生は1830分となります。顧問の先生の指示に従い、部活動も下校時間を厳守して取り組むようお願いします。なお、最終下校時間とは、校舎や体育館を出る時間です。なお、1029日~112日までを下校時間遵守週間として、放送による呼びかけと先生方による巡回を行います。生徒の皆さんの協力をお願いします。また、下校時には、横一列となって歩道を塞ぎ、他の歩行者の通行を妨げることのないように、寄り道などをして帰宅が遅くなることのないように十分に気をつけて下さい。

中学2年生は、長野県白樺湖で今月24日から2泊3日の野外教室を実施します。自然との触れ合いの中で様々な体験学習をし、クラスの親睦を深めます。中学3年生は、今年度、飛行機便の関係で2グループに分かれて11月6日・7日に出発し、6泊7日の日程で第11回オーストラリア・ホームステイを実施します。今年の行き先は、ニューサウスウェールズ州の州都であるシドニーです。現地のご家庭でのホームステイを通じて、異文化体験・異文化交流をし、世界を体感してきます。この体験は、高校2年生での2週間の北米研修にもきっと役立つと思います。

2012年8月30日 (木)

2学期がスタート

2学期がスタート!

 40日間の長い夏休みも終わり、2学期が始まりました。今年は地球温暖化の影響でしょうか記録的な猛暑で、連日30度を超える真夏日となり、部活動や夏季講習には大変厳しい日が続きました。9月に入っても当分の間、残暑が厳しいとの予報も出ていますので、各自充分に体調管理に気をつけて下さい。全国的には、海や川で溺れ死ぬなどの痛ましい事故や熱中症による死亡事故も多発した夏でした。山手学院においても、校外合宿中のある運動部員が熱中症により入院する事態となりましたが、幸いなことに次の日には退院することができ、大事には至りませんでしたのでホッとしているところであります。他には、特に大きな事故もなく、無事に始業式を迎えられ、2学期をスタートすることができました。まずは一安心です。

 本年6月着工した本校舎耐震補強工事は、来年1月完了予定です。この夏休み中は、本校舎を立入禁止とし、夏期講習は特別棟の教室で実施し、また、保健室及び女子更衣室は特別棟に移し、トイレ・製氷機の扱いなど部活動でも不便をかけたことと思います。本校舎外側に架設されている足場は、年内は撤去されることなく、各教室の窓は開閉できません。なお、従前のエアコンの撤去は終わり、2学期からは更新された新しいエアコンが使用可能となりました。

立ち入り禁止となっている工事現場内にくれぐれも入ることのないよう、まだまだ、不便をかけますが協力を是非お願いします。

リターンビジット無事終了

 第37回北米研修リターンビジットが、カナダのレッドディアとサスカツーン、アメリカのパスコとシャーロットの4都市から引率者(シャペロン)の方を含め、150名のお客様をお迎えし、7月21日~8月4日の期間行われました。大変蒸し暑い中ではありましたが、予定された行事も事故なく順調に実施することができました。カルチャーデイも熱気が溢れ大変盛り上がりました。北米の高校生諸君に限られた日数の中ではありますが、様々な体験を通して、異文化を体感し、言葉にできないすばらしい思い出と感動をプレゼントできたのではないでしょうか。言葉がうまく通じなくとも、心と心でお互いをわかり合う。リターン生・ホストのご家族・山手生にとって、一生忘れられない貴重な2週間だったことでしょう。

 シャペロンの方々、ホストのご家族、山手生、リターンビジット委員会や父母の会、担当教職員など、多くの皆様のご協力で無事終えることができました。ご協力をいただきました多くの方々に厚く御礼申し上げます。

 山手祭に向けて

 学院全体が盛り上がり、毎年4千人以上の来場者をお迎えして実施する山手祭まで、もう一ヶ月もありません。9月29日・30日に開催します。発表団体である各部活動や各クラスの展示・発表の準備は順調ですか。頑張って下さい。

 今年度の山手祭のテーマは『獅子奮迅』になりました。山手学院の校章であるフライングライオンと、今年度の山手祭がこれまでになく大きな改革のもとでより良いものとなるように、との願いが込められているそうです。飲食店展示・学年会企画の新設・実行委員会生徒主導の組織の改組など生徒会役員も新たな取り組みに向け頑張っています。みんなで一致団結し、学校生活のすばらしい思い出をつくろう!また、父母の会・後援会・同窓会の皆様方には、毎年、多大なご支援・ご協力をいただき、心より御礼申し上げます。今年もよろしくお願い致します。

「防災の日」について

 9月1日は「防災の日」です。大正12年9月1日、伊豆大島付近、相模湾北西部の相模トラフを震源とする海溝型大地震『関東大地震』が発生しました。この地震はマグニチュード7.9、震度6の規模で、南関東一円を中心に、死者・行方不明者約14万2千名、家屋全半壊約25万4千件、火事で焼失した家屋は約44万7千件、山岳部では山崩れが多数発生し、海岸部では津波が発生し、大変大きな災害を受けた大地震でした。そのため、『関東大震災』と呼ばれています。9月1日は、その『関東大震災』を忘れない為に制定された、1年に一度しかない「防災の日」です。防災意識の再認識をする機会として、改めて心に刻んでほしいと思います。

 昨年3月11日に発生したマグニチュード9.0、震度6強から震度7の超巨大地震であった「東日本大震災」では、津波などにより海岸線で多くの方が亡くなりました。平成7年には、兵庫県を中心に阪神淡路大震災が起こりました。都市が大きな被害を受け、ビルや駅などの崩壊・高速道路の倒壊・神戸港の液状化現象による被害、その後の火災もあり、多くの方が亡くなりました。

 世界で起きるマグニチュード6以上の地震の20%は日本で発生しているそうです。地震大国である日本に住んでいる以上、地震は避けられません。東日本大震災の影響で、しばらくは日本各地で地震活動が活発化する可能性も高いそうです。先日、東海沖から四国沖の「南海トラフ」沿いで巨大地震が発生した場合、関東以西の30都道府県で最大32万3千人が死亡するとの被害想定が発表されました。神奈川県内も津波や建物の全壊等、相当の被害が想定されています。今後、官民一体で地震・津波対策を強化していくそうです。いざというときに、慌てないために様々な準備をし、心構えをしっかりとしておくこと。「天災は忘れた頃にやってくる。」という言葉があります。自然災害はいくら注意をしても、突然やってくるものです。しかし、「備えあれば憂いなし」です。被害を最小限にすることはできるはずです。

 大きな地震が起きたら、いざというときに何をすれば良いのでしょうか。まず、自分の身を守って下さい。自分の命は自分で守る。自分の身の安全を確保することです。慌てずに、落ち着いて。そして、自分の身の安全が確保できたら、まわりの状況をよくつかみ、火を消すなど、適切な対応が大切です。東日本大震災・阪神淡路大震災のときは、多くのボランティアの方が力を合わせて様々な協力・支援を行いました。皆さんも、いざという場合、自分の安全を確保できたら、まわりの人と協力をして手助けをしてほしいと思います。

 皆さんもいざというときのために、家族の集合場所、連絡方法、非常用の水、食料等の非常用持ち出し物の用意をしているか、その保管場所など、是非、家族で確認をしてみて下さい。また、広域避難場所についても、自宅の周辺や通学途上ではどこかなど確認してみて下さい。防災対策は「悲観的に準備をし、楽観的に行動する」がセオリーだそうです。

2012年6月13日 (水)

校長先生からのメッセージ

 関東地方も先週梅雨入りとなりました。これからは、日増しに、日差しも強くなってくるのではないでしょうか。

 第44回北米研修先のアメリカ・カナダ5都市から高2生478名が全員無事に帰国し、中学・高校併せて51クラス、2,012名の生徒が揃い、勉強に学校行事に部活動にと学校にも活気が出て来ました。来月21日には、北米研修での訪問先の高校生150名程がリターンビジット生として来日されます。ホストファミリーの受け入れにつきましては、皆様方のご支援・ご協力をよろしくお願い致します。

 東日本大震災では、幸いなことに、山手学院では、校舎・施設設備には、被害は一切ありませんでしたが、耐震診断の結果、本校舎の一部に耐力が少し弱い所がありましたので、来月より、約二ヶ月かけて補強のための耐震工事を行います。夏季休業中は、耐震補強工事により、本校舎内は、生徒立ち入り禁止となり、エアコンも使用不可、かなりの騒音も予想されます。夏休み中ではありますが、生徒の皆さんには不自由をかけることになりますが、しばらくの間、我慢をして下さい。

 昨年の夏は、大震災の影響で、節電が叫ばれ、山手学院でも大変蒸し暑かった6月にも、生徒の皆さんにはエアコンの使用を我慢してもらいました。また、無駄な電気を使わないよう、こまめな消灯やエアコンの設定温度を少し上げるなどの取り組みも行いました。今年は、今の所、夏場の計画停電等の話しは聞きませんが、電気は無尽蔵ではありません。将来の電力確保に向け、風力・太陽光なども検討されてはいますが、皆さんも様々な場面で無駄な電気を使わないよう節電を心掛けましょう。学校内においては、こまめな消灯。エアコンを使用する際は、教室内の温度をむやみに下げすぎない。放課後はエアコンは使用しないなど。協力をお願いします。

 教室内での盗難被害を防ぐために、今年度から先生方に教室施錠をお願いしています。結果、被害はほとんどありません。しかし、放課後の部活動中には、残念ながら何件か被害が出ています。貴重品はロッカーに入れて鍵をかけて保管するか、部活動中は目に見える場所に鞄ごと持って行って下さい。不必要な貴重品は学校に持ってこないこと。やむを得ず持ってきたときには、鍵をかけてロッカーに入れるか先生に預けよう。「盗難被害を出さない環境をみんなで作ろう!」

下 校 時 間 遵 守 週 間
 今週から1週間を【下校時間を守ろう週間】とし、担任の先生からは毎日、HRで、部活動顧問の先生には、放課後の部活動中に呼びかけてもらい、教頭先生が18時と19時の2回、放送により下校を呼びかけることにしました。
 下校時間(1学期中間テスト後~2学期中間テスト前)中学生:午後6時まで 高校生:午後7時まで
  ※ 着替え等を済ませ必ず校舎等を出ること。

山 手 学 院 生 が 大 活 躍 !

・空手道部:第41回関東高等学校空手道大会に出場
  群馬県で開催される大会に女子団体形と女子団体組手に8名が出場します。
  団体形出場選手は、佐々木珠音さん・増田沙恵佳さん・中澤梢さん(高3生)
  団体組手出場選手は、佐々木珠音さん・増田沙恵佳さん・末廣奈瑠美さん・大森瑞希さん・木下智子さん(高3生)、宇佐美南乃さん(高2生)、田畑実可さん(高1生)です。

・ラグビー部:第63回関東中学校ラグビーフットボール大会に出場
  埼玉県で開催される大会に12名が出場します。
  塩野海風くん・萩原啓太くん・飯倉健介くん・戸田健太くん・奈良間幸輝くん・西岡佳将くん(中3生)、池田陸人くん・小泉颯生くん・澁谷舜くん・根本貴史くん・渕野尭博くん(中2生)です。

・柔道部:関東高等学校相撲大会に出場
  千葉県で開催される大会に6名が出場します。
  伊東照恭くん(高3生)、梁宇翔くん・吉川純くん(高2生)、鵜飼隆くん・新井輝明くん・市原幹也くん(高1生)です。

山手学院には技術を磨くための該当する部活動はありませんが、学業と両立させて、学校外で厳しいトレーニングを積み重ね各種大会で大活躍をしている人達を紹介します。

・土居愛実さん(41期生):ロンドン五輪に出場決定
 ヨット競技のセーリング・レーザーラジアル級世界選手権(ドイツ)で、日本人最上位となり、ロンドン五輪日本代表選手に決定しました。来月29日より競技が開始されます。皆さんの応援をよろしくお願いします!

・武田大輔くん(高1生):ゴルフ競技「神奈川アマ2012」決勝で10位入賞
 神奈川県は選手層が厚い。入賞者の中で最年少の15歳で、プロの個人レッスンで腕を磨いている。来年の決勝シード権を獲得、今後の活躍が期待される。

2012年4月18日 (水)

平成24年度に向けて

 山手学院では、この春休み中に特に大きな事故もなく、無事に、始業式を迎えられほっとしております。子供達には、「年度初めは、自らの一年間を振り返り、自分自身を見つめ直して新たな目標を立てるのには良い機会です。勉強のこと部活動のこと何でも良いのです。目標を立てることにより日々の学校生活に張りがでてきます。」と伝えました。
 今年は、例年になく開花が遅れ、満開とまではいきませんでしたが、『山手の櫻』のもとで、始業式や入学式を挙行することができました。中学生204名、高校生466名、合わせて670名もの新入生を迎え、また、新しく着任された先生方12名をお迎えし、平成24年度がスタートしました。まさに、「別れの季節から出逢いの季節」へと季節が移り変わっていきます。人と人との出逢いもまさに「一期一会」、大切にしたいものです。4月13日には、高校2年生478名が2週間にわたるホームステイによる第44回北米研修に出発しました。今回の訪問地は、アメリカ・カナダの5都市ですが、現地のハイスクールで授業を受けたり、スポーツや地域活動に参加したりと充実した日々を送り、異文化体験・異文化交流によって、世界を体で感じ取ってきます。生徒たちの将来にきっと役立つものと確信しています。
 さて、昨年度は、山手学院の更なる発展に向けて、地域社会に開かれた学校づくりの推進と教育水準の向上を図るために、学校評価システムを取り入れた学校運営に取り組んで参りました。校長が学校の教育目標や教育方針、前年度の反省を踏まえ、学校が組織として重点的に取り組むその年度の学校目標を定め、保護者・学校評議員・地域の方々などから、ご意見・評価をいただき、教育活動その他の学校運営の改善を図るというシステムです。昨年度の学校目標の校内評価・学校関係者等による意見、評価並びに改善方策について取りまとめた【学校評価】を山手学院HP上に掲載しましたのでご覧頂きたいと思います。今年度も引き続き、学校評価システムを取り入れた学校運営に取り組みます。保護者の皆様方におかれましては、昨年度同様「学校評価アンケート」へのご協力をお願い致します。「生徒による授業評価」も実施し、生徒の視点に立った授業改善を更に進め、先生方の教科指導力の向上を図るとともに、生徒と先生方との信頼関係を一層深める中で、生徒が主体的に授業に取り組もうとする姿勢を育みたいと思います。
昨年度は、父母の会・同窓会・後援会、保護者の方々のご支援、ご理解・ご協力により、何とか無事に乗り切れた感があります。微力ながら、今後も山手学院の更なる発展に向け、教職員とともに汗を流していきたいと思います。どうぞよろしくお願い致します。

Road to London  ~神奈川からロンドンへ~
 今夏のロンドン五輪で活躍が期待される神奈川ゆかりの選手に焦点を当てた記事が神奈川新聞に掲載されていました。その中で、本校卒業生(先月卒業した41期生)「土居愛実」さんが二度に渡り紹介をされていました。
ヨット競技のセーリング・レーザーラジアル級日本代表で、土居さんは、同級では五輪に最も近い存在とのことです。気取らず等身大で「あまり実感はない。できる限りのことをして、最後の切符を取れればいいなって。最初は全然五輪を考えていなかったので」とのコメントが掲載されていました。ヨットを始めたのは、小学校2年生のとき。2歳上のお兄さんによる影響だったそうです。レーザーラジアル級に高校から乗り出した土居さんは、競技開始3年にして日本トップクラスまで飛躍。土居さんには「風が見える」そうです。刻々と変化する潮の流れ・波のうねりなど海面状況を敏感にかぎ分けながら海風や陸風など「見えるんですよ、風が左右から来るのが。とにかく風を見て、風のある所を走るだけ」。一日で1キロ以上痩せてしまうぐらい体力を使う過酷なヨットの練習を土日に、更に、中学入学以来、部活動(ダンス部)にも参加。合間合間にこつこつと地道に勉強に取り組み、この4月からは慶應大学に進学しています。5月の世界選手権で結果を出し、オリンピックにでるという土居さんの夢が叶うと良いですね。皆さんの応援よろしくお願いします!

主 な 大 会 戦 績
2010年3月 ISAFユースワールド日本代表選手選考レース優勝
     7月 ユース世界選手権10位、レーザーラジアルユース世界選手権準優勝
      11月 全日本選手権優勝
2011年7月 ユース世界選手権4位、レーザーラジアルユース世界選手権5位
     11月 全日本選手権2連覇
2012年2月 日本代表選考会優勝

※ セーリング・レーザーラジアル級の五輪出場権
レーザー級ヨットを小型化させた1人乗り競技。五輪代表は1艇種1カ国1人。
今年5月の世界選手権で日本人最上位に入った者が五輪本大会出場を決める。

2012年3月19日 (月)

平成23年度を振り返り

 大きな事故もなく、無事に、本日の終業式を迎えられほっとしています。第41回高校卒業式、第44回中学卒業式では、大勢のご来賓・保護者の方々にご臨席いただき、盛大に卒業生を送り出すことができました。来月6日には、中学生204名・高校生466名の新入生を迎え入学式を挙行します。まさに、【別れの季節から出逢いの季節】へと季節が移り変わっていきます。人と人との出逢いもまさに「一期一会」、大切にしたいものです。

 さて、1年間を振り返ると、昨年3月11日に発生しました千年に一度と言われる未曾有の東日本大震災、その後の福島第1原発の事故に尽きるのではないでしょうか。死者・行方不明者1万9千人、震災後1年が経過した今でも避難・転居者数は34万4千人余りにも及び、未だ、膨大な瓦礫の処理もままならない状況です。
 幸いなことに、山手学院では、この大震災において、校舎・施設設備には被害は一切ありませんでした。なお、耐震診断の結果、本校舎の一部に耐力が弱い所がありましたので、今年の7月中旬~8月下旬にかけて、補強のための耐震工事を行います。また、昨年12月より、放射線量を月2回定期的に測定しておりますが、横浜市の基準値を下回り、校地内の環境については、問題ありませんのでご安心下さい。文部科学省からの夏期の電力需給対策について(通知)を受け、夏場の大変暑い中、生徒の協力を得て学校一丸となって節電に取り組み、電力を一昨年のピーク実績よりも24%も削減をすることができました。

 生徒には、始業式・終業式などで、私から次のような話しをしました。
ほとんどの人は、普段の生活の中で身に付ける服や靴、三度三度の毎日の食事、寝るところやお風呂などの衣食住やお金(生活費)の心配をすることなく日々暮らしていますよね。貴方たちと同世代の多くの人が、大震災で命を落としたり、家族や家を失っています。その後の原発事故により転居せざるを得なかった人も大勢います。結果、経済的にも衣食住にしても大変厳しい条件の中で学校生活を送っているのです。何の心配もなく学校生活を送ることができる幸せを勉強や部活動に取り組めることができる幸せを噛みしめて欲しいと思います。漫然と一日一日を過ごすのではなく、目標やら決意を持って毎日を過ごして欲しいと思います。いつも言うことですが、私達が迎えては送る今日という日は経験したことない今日であり、この一日を過ごしてしまえば、もうやり直すことのできない今日という日です。この大震災から日本が立ち直るには長い年月がかかると思いますが、今君たちにできることは、君たち自身が勉強に部活動に今を頑張ることが最も大切なことではないでしょうか。日本が元気になるために!

 最近、頻繁に起きる大震災の余震と思われる地震、何年も前から心配されている東海沖地震、先日報道されたマグニチュード7程度の首都直下型地震などなど、地震国日本では避けては通れない地震。私達もいつかはくるだろう大地震に備えて、防災グッズの準備や家族同士落ち合う場所・緊急連絡方法などを話し合っておく必要があるのではないでしょうか。

 今年度より、山手学院の更なる発展に向けて、地域社会に開かれた学校づくりの推進と教育水準の一層の向上を図るために、学校評価システムを取り入れた学校運営に取り組んでおります。学校目標の達成状況及び校内評価・学校関係者評価を踏まえた学校評価につきましては、取りまとめ次第公表させていただきます。教職員とともに学校運営の改善・改革に向けて全力で取り組んでいきたいと思います。
 保護者の皆様方の一層のご支援・ご協力をよろしくお願い申し上げます。

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