平成23年度を振り返り
2012年3月19日 (月)
大きな事故もなく、無事に、本日の終業式を迎えられほっとしています。第41回高校卒業式、第44回中学卒業式では、大勢のご来賓・保護者の方々にご臨席いただき、盛大に卒業生を送り出すことができました。来月6日には、中学生204名・高校生466名の新入生を迎え入学式を挙行します。まさに、【別れの季節から出逢いの季節】へと季節が移り変わっていきます。人と人との出逢いもまさに「一期一会」、大切にしたいものです。
さて、1年間を振り返ると、昨年3月11日に発生しました千年に一度と言われる未曾有の東日本大震災、その後の福島第1原発の事故に尽きるのではないでしょうか。死者・行方不明者1万9千人、震災後1年が経過した今でも避難・転居者数は34万4千人余りにも及び、未だ、膨大な瓦礫の処理もままならない状況です。
幸いなことに、山手学院では、この大震災において、校舎・施設設備には被害は一切ありませんでした。なお、耐震診断の結果、本校舎の一部に耐力が弱い所がありましたので、今年の7月中旬~8月下旬にかけて、補強のための耐震工事を行います。また、昨年12月より、放射線量を月2回定期的に測定しておりますが、横浜市の基準値を下回り、校地内の環境については、問題ありませんのでご安心下さい。文部科学省からの夏期の電力需給対策について(通知)を受け、夏場の大変暑い中、生徒の協力を得て学校一丸となって節電に取り組み、電力を一昨年のピーク実績よりも24%も削減をすることができました。
生徒には、始業式・終業式などで、私から次のような話しをしました。
ほとんどの人は、普段の生活の中で身に付ける服や靴、三度三度の毎日の食事、寝るところやお風呂などの衣食住やお金(生活費)の心配をすることなく日々暮らしていますよね。貴方たちと同世代の多くの人が、大震災で命を落としたり、家族や家を失っています。その後の原発事故により転居せざるを得なかった人も大勢います。結果、経済的にも衣食住にしても大変厳しい条件の中で学校生活を送っているのです。何の心配もなく学校生活を送ることができる幸せを勉強や部活動に取り組めることができる幸せを噛みしめて欲しいと思います。漫然と一日一日を過ごすのではなく、目標やら決意を持って毎日を過ごして欲しいと思います。いつも言うことですが、私達が迎えては送る今日という日は経験したことない今日であり、この一日を過ごしてしまえば、もうやり直すことのできない今日という日です。この大震災から日本が立ち直るには長い年月がかかると思いますが、今君たちにできることは、君たち自身が勉強に部活動に今を頑張ることが最も大切なことではないでしょうか。日本が元気になるために!
最近、頻繁に起きる大震災の余震と思われる地震、何年も前から心配されている東海沖地震、先日報道されたマグニチュード7程度の首都直下型地震などなど、地震国日本では避けては通れない地震。私達もいつかはくるだろう大地震に備えて、防災グッズの準備や家族同士落ち合う場所・緊急連絡方法などを話し合っておく必要があるのではないでしょうか。
今年度より、山手学院の更なる発展に向けて、地域社会に開かれた学校づくりの推進と教育水準の一層の向上を図るために、学校評価システムを取り入れた学校運営に取り組んでおります。学校目標の達成状況及び校内評価・学校関係者評価を踏まえた学校評価につきましては、取りまとめ次第公表させていただきます。教職員とともに学校運営の改善・改革に向けて全力で取り組んでいきたいと思います。
保護者の皆様方の一層のご支援・ご協力をよろしくお願い申し上げます。