平成24年度に向けて
2012年4月18日 (水)
山手学院では、この春休み中に特に大きな事故もなく、無事に、始業式を迎えられほっとしております。子供達には、「年度初めは、自らの一年間を振り返り、自分自身を見つめ直して新たな目標を立てるのには良い機会です。勉強のこと部活動のこと何でも良いのです。目標を立てることにより日々の学校生活に張りがでてきます。」と伝えました。
今年は、例年になく開花が遅れ、満開とまではいきませんでしたが、『山手の櫻』のもとで、始業式や入学式を挙行することができました。中学生204名、高校生466名、合わせて670名もの新入生を迎え、また、新しく着任された先生方12名をお迎えし、平成24年度がスタートしました。まさに、「別れの季節から出逢いの季節」へと季節が移り変わっていきます。人と人との出逢いもまさに「一期一会」、大切にしたいものです。4月13日には、高校2年生478名が2週間にわたるホームステイによる第44回北米研修に出発しました。今回の訪問地は、アメリカ・カナダの5都市ですが、現地のハイスクールで授業を受けたり、スポーツや地域活動に参加したりと充実した日々を送り、異文化体験・異文化交流によって、世界を体で感じ取ってきます。生徒たちの将来にきっと役立つものと確信しています。
さて、昨年度は、山手学院の更なる発展に向けて、地域社会に開かれた学校づくりの推進と教育水準の向上を図るために、学校評価システムを取り入れた学校運営に取り組んで参りました。校長が学校の教育目標や教育方針、前年度の反省を踏まえ、学校が組織として重点的に取り組むその年度の学校目標を定め、保護者・学校評議員・地域の方々などから、ご意見・評価をいただき、教育活動その他の学校運営の改善を図るというシステムです。昨年度の学校目標の校内評価・学校関係者等による意見、評価並びに改善方策について取りまとめた【学校評価】を山手学院HP上に掲載しましたのでご覧頂きたいと思います。今年度も引き続き、学校評価システムを取り入れた学校運営に取り組みます。保護者の皆様方におかれましては、昨年度同様「学校評価アンケート」へのご協力をお願い致します。「生徒による授業評価」も実施し、生徒の視点に立った授業改善を更に進め、先生方の教科指導力の向上を図るとともに、生徒と先生方との信頼関係を一層深める中で、生徒が主体的に授業に取り組もうとする姿勢を育みたいと思います。
昨年度は、父母の会・同窓会・後援会、保護者の方々のご支援、ご理解・ご協力により、何とか無事に乗り切れた感があります。微力ながら、今後も山手学院の更なる発展に向け、教職員とともに汗を流していきたいと思います。どうぞよろしくお願い致します。
Road to London ~神奈川からロンドンへ~
今夏のロンドン五輪で活躍が期待される神奈川ゆかりの選手に焦点を当てた記事が神奈川新聞に掲載されていました。その中で、本校卒業生(先月卒業した41期生)「土居愛実」さんが二度に渡り紹介をされていました。
ヨット競技のセーリング・レーザーラジアル級日本代表で、土居さんは、同級では五輪に最も近い存在とのことです。気取らず等身大で「あまり実感はない。できる限りのことをして、最後の切符を取れればいいなって。最初は全然五輪を考えていなかったので」とのコメントが掲載されていました。ヨットを始めたのは、小学校2年生のとき。2歳上のお兄さんによる影響だったそうです。レーザーラジアル級に高校から乗り出した土居さんは、競技開始3年にして日本トップクラスまで飛躍。土居さんには「風が見える」そうです。刻々と変化する潮の流れ・波のうねりなど海面状況を敏感にかぎ分けながら海風や陸風など「見えるんですよ、風が左右から来るのが。とにかく風を見て、風のある所を走るだけ」。一日で1キロ以上痩せてしまうぐらい体力を使う過酷なヨットの練習を土日に、更に、中学入学以来、部活動(ダンス部)にも参加。合間合間にこつこつと地道に勉強に取り組み、この4月からは慶應大学に進学しています。5月の世界選手権で結果を出し、オリンピックにでるという土居さんの夢が叶うと良いですね。皆さんの応援よろしくお願いします!
主 な 大 会 戦 績
2010年3月 ISAFユースワールド日本代表選手選考レース優勝
7月 ユース世界選手権10位、レーザーラジアルユース世界選手権準優勝
11月 全日本選手権優勝
2011年7月 ユース世界選手権4位、レーザーラジアルユース世界選手権5位
11月 全日本選手権2連覇
2012年2月 日本代表選考会優勝
※ セーリング・レーザーラジアル級の五輪出場権
レーザー級ヨットを小型化させた1人乗り競技。五輪代表は1艇種1カ国1人。
今年5月の世界選手権で日本人最上位に入った者が五輪本大会出場を決める。