新着情報

2009年7月

2009年7月13日 (月)

パスコ班報告

 4月10日、1・5・8組は期待と少しの不安を持ちながらも胸躍らせて、ワシントン州パスコ市への研修旅行に旅立った。
 成田から1組はノースウエスト機で先行し、5・8組はユナイテッド機で約一時間後に出発した。各組とも大きな問題もなくシアトル空港に到着し、パスコ高校におよそ3時間バスに揺られながら到着した。パスコ高校に着くとホストの皆さんが待機していて下さり、各ペアごとにホストの方と出会い、それぞれに家庭に向かった。
 ワシントン州では13・14・20・21日は州統一の試験があり、山手生は、試験時間終了後の登校であった。まだ英語に耳慣れぬ状態で授業を受けたが、これも経験である。辛い気持ちもあったことであろうが、いい経験をしたと思う。
 15日、生徒達はあるホストの方のご厚意でシアトル・マリナーズの試合を見学することが出来た。またまた3時間近いバス移動でシアトルに戻ったが、実に幸運なことにWBCで活躍したイチロー選手の復帰第一戦であった。また、城島選手も出場し、生徒達は大喜びであった。特にもうパスコへ戻らねばならないという時刻の直前にイチロー選手の満塁ホームランを目の当たりに出来、興奮覚めやらぬ状態である。特に野球好きの生徒はその日、興奮のあまり眠ることが出来なかったのではあるまいか。
 翌16日はカルチャーディ。ホストの方への感謝の気持ちとして、藤沢先生のご指導のもと、生徒達が日本で一生懸命に準備してきた日本文化の紹介をする行事である。折り紙、書道、浴衣の着付け、茶道など20種類ほどの日本文化が紹介され、ホストの方々も参加して、興味深く参加しておられた。その後は空手の演武、ソーラン節の演舞が披露され、最後は炭坑節をホストを交えみんなで踊り締めくくった。ホストの方々も大変喜んでおられ、生徒達の努力も報われた。
 その後生徒達はパスコ高校での授業、ホストとの家庭生活を楽しみ、18日にはアメリカンフットボールの室内版の試合見学や、
23日には希望者によるチョコレートファクトリー見学などのオプションもあった。
 4月24日いよいよお別れの時が来た。いつものことであるが、たとえ、わずかに二週間ばかり家族として生活を送ったとはいえ、その中で培われた絆というものがある。やはり別れとは辛いものである。涙ぐみ、ホスト と抱き合うものも多数である。しかし、我々はそんな彼らの姿を見て、本当によい経験を積み、よい思い出を作り、ひとまわり成長したことを確信したのである。
 帰国後は世間の配慮の足らない大人達によって、嫌な思いもさせられたが、これからもこの意味深いプログラムが継続されることを望むものである。

団長:原 隆二

レジャイナ班報告

 4/11(土)の夕方、私達はレジャイナ空港に到着しました。空港での対面式ということで、どんな対面式になるのだろうかとドキドキしましたが、もの凄い歓迎ぶりで感動しました。レジャイナの方々の深く温かい優しさに触れて、あの時、生まれて初めて味わう感動に浸った生徒は多かったと思います。
 今回のレジャイナ班には、山手学院史上初めて訪れる場所ということで、山手学院の顔として行くのだという責任と覚悟があり、生徒の心はレジャイナに行くというワクワク感だけでなく、当然プレッシャーもあったはずです。
 その私達の色々入り交じった感情は、あの空港での熱烈な歓迎によりすぐにうち解け、それから2週間はレジャイナの人々の深い深い優しさに包まれた、感激の時間となっていきました。
 パフォーマンスと文化紹介は滞在12日目の4/22(水)に行いました。
 その頃生徒達は、レジャイナの皆さんの素晴らしさを毎日感じていて、残りわずかの滞在となり、「帰りたくない」と言っていました。最終日が不安になっていきました。
 パフォーマンスと文化紹介は1日で4回行いました。一日中パフォーマンスと文化紹介を行った訳ですが、どの回も想像をはるかに超える盛り上がりで、レジャイナの皆さんはとても楽しんで下さったようです。
 あの場の雰囲気を表現するのはとても難しいのですが、生徒が普段あまり見せない顔を見て、深い満足感に浸りました。レジャイナの皆さんへの、言い尽くすことの出来ない感謝を、一生懸命表現していたように思います。
 4/25(土)、旅立ちの日に、生徒達が見たものは何だったのだろう?
 私は北米研に関して常々、「君達の北米研出発前と帰国後の世界観は変化するはずだ」と言ってきました。「感動が多く、感激が激しいほど、変化も多く、激しいはずだ」と。これからの生徒達の人生観の変化が楽しみです。全員の人生が例外なく必ず良い方向に向かっていくはずです。
 山手学院史上、こんなに恵まれた北米研はあっただろうか?
 レジャイナに行くことが決まった時、こんな生まれて初めて感じる感情を味わうことが出来るなんて、全く予測していませんでした。なかなか出来ない経験を今回させて頂いて感謝しています。ありがとうございました。

団長:齋藤 剛

ビクトリア班報告

 4月10日(金)、18時05分に成田を出発した日本航空17便は、バンクーバー空港に現地時間10時45分に到着しました。そして、バス、フェリーと乗り継いでようやく16時30分、ビクトリアに到着しました。実に山手を出発してから約20時間が過ぎようとしていました。インターナショナルハイスクールの体育館には多くのホストファミリーが山手生の到着を待ちわびていました。その後、山手生とホストファミリーの名前が読み上げられ、緊張の対面を果たした生徒達はこれから2週間お世話になるホストファミリーの家庭へそれぞれ向かいました。
 土曜日、日曜日の2日間はホストファミリーと過ごし、13日(月)から通学が始まりました。午前中はインターナショナルハイスクールでのオリエンテーションとクラス(English language class)を分けるための会話のテストが行われました。一人ひとり緊張した面持ちで受けていました。
 午後はビクトリアを代表する庭園ブッチャートガーデンに行きました。ブッチャートガーデンは22万2600平方メートルの広さを誇る美しい庭園で、西海岸で最高の庭園として知られています。年間100万人を超える観光客が訪れ、日本庭園もあり、日本語のガイドブックも用意されています。生徒達は散策したり、写真を撮ったり、おみやげを買ったりと思い思いに楽しんでいました。
 ビクトリアは他の方面と違い山手生が8つのグループに分かれ、それぞれにカナダの先生がつき、コミュニケーションのスキルを高めるプログラムが組まれています。14日(火)から2週間のうち4日間の午前中はこのプログラムをこなし、午後は4つのグループに分かれて、ロッククライミング、ロイヤルBCミュージアム、ドラゴンボート・カヤック、海洋環境センターのアクティビティーを4日に分けて行いました。カヤックでは水に濡れた生徒もいましたがそれぞれのアクティビティーを思う存分楽しんでいました。また、カナダの先生方の評判も非常に良くお褒めの言葉をたくさん頂きました。
 15日(水)は現地の高校生の授業に参加し一日を過ごしました。とまどいも多かったようですがすぐにとけ込んで友達ができた生徒もいました。夕方の6時からは文化紹介とパフォーマンスを行うEvening culturalでした。多くのホストファミリーやEnglish language classの先生方が集まり、日本の文化を楽しんでいました。生徒達も、一生懸命英語で話しかけたり、呼び込みをしたりしていました。また、パフォーマンスでは剣道、空手を行い大きな拍手を浴びていました。
  16日(木)はカウチャン文化・会議センターとシェマイナスという世界でも有名な壁画の町を見学しました。カウチャン文化・会議センターでは園内に立ち並ぶ手彫りのトーテムポールの数々を見ながら順路に従って進み、一つひとつのポールにまつわる物語の説明を聞きました。生徒は何気なく見ていたトーテムポールの意味を考えながら真剣なまなざしでガイドさんの説明を聞いていました。
  18日と19日は最後の週末です。ホストファミリーとドライブに行ったり、生徒同士でショッピングに出かけたりと最後の週末を思う存分楽しんでいました。
 23日(木)の午前中は最後のEnglish language classの日で、午後は各グループ毎にプレゼンテーションを行いました。カナダと日本のファッションの違い、合唱、ダンスなどの熱演でした。現地の先生方からも大きな拍手を頂くと同時に、我々もこの2週間の成果を垣間見た瞬間でした。終了後、生徒一人ひとりに修了証が渡されました。
 こうして15日間に及ぶ北米研修ホームステイプログラムを無事に終えることができました。この2週間の異国での体験が、生徒一人ひとりの胸にしっかりと刻み込まれていることを信じて、山手学院は41年間北米研修を続けてきました。第41回北米研修実施に当たり、ご協力いただいた全ての方々に厚く御礼申し上げます。

団長:児玉 吉弘

レッドディア班報告

 レッドディアはカナダ西部のアルバータ州第3の都市であり、州都エドモントンと冬季オリンピックが行われたカルガリーのほぼ中間に位置します。南北にアルバータ州の大動脈であるハイウエィ2号線が走り、幹線道路沿いにショッピングモールが点在し、少し郊外に出ると牧場や大平原が続く典型的なカナダの中小都市です。このような所で我々は2週間を過ごしました。
 レッドディアへの訪問は1988年の第1回目から数えて今回で8回目となります。過去7回の訪問もレッドディアの先生方やホストファミリーのご協力のおかげで大成功だったと聞いております。今回も生徒たちだけでなく、我々引率教員も素晴らしい歓迎を受け、本当にレッドディアの人々の親切さ温かさを身にしみて感じました。
 スケジュールも山手生が楽しんでくれるように、また飽きないようにといった工夫が感じられるものでした。特にバンフへの遠足は内容の濃いものでした。片道3時間のツアーでしたが、生徒たちは雄大なカナディアン・ロッキーの大自然に触れたり、有名な観光地であるバンフのメインストリートでショッピングを楽しんだりと充実した1日でした。
 文化紹介の日も大好評でした。生徒たちは大きな声で盛り上げたり、自分たちの担当コーナーへ熱心に呼び込みをしたりとレッドディアの人たちに楽しんでもらおうとの姿勢がよく現れていました。柔道・剣道のパフォーマンスも大きな拍手をいただきました。私も多くのホストファミリーから握手を求められ、口々に very nice、 enjoy thank you とお褒めの言葉をいただきました。
 小さなトラブルもありましたが、こうして15日間に及ぶ北米研修ホームステイプログラムを無事に終えることができました。第41回北米研修実施にあたり、ご協力いただいた全ての方々に厚く御礼申し上げます。また、7月のリターンビジットでは今度は迎える側として、一人でも多くの方々にご協力いただきたいと存じます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
 2週間の日程
4月10日(金)  レッドディア到着 対面式
  11日(土)  休日
  12日(日)  休日
  13日(月)  休日
  14日(火)  ウエストエドモントンモール・ツアー
  15日(水)  学校
  16日(木)  ドラムへラー・ツアー
  17日(金)  学校
  18日(土)  休日
  19日(日)  休日
  20日(月)  文化紹介・パフォーマンス・ダンス
  21日(火)  バンフ・ツアー
  22日(水)  学校
  23日(木)  コリカット・デー
  24日(金)  レッドディア出発 帰国へ

受け入れ校
 ・Notre Dame High School
 ・Innisfail Jr./Sr.High School
 ・ H.J.Cody High School

団長;榊原洋一

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