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パスコ班報告

 4月10日、1・5・8組は期待と少しの不安を持ちながらも胸躍らせて、ワシントン州パスコ市への研修旅行に旅立った。
 成田から1組はノースウエスト機で先行し、5・8組はユナイテッド機で約一時間後に出発した。各組とも大きな問題もなくシアトル空港に到着し、パスコ高校におよそ3時間バスに揺られながら到着した。パスコ高校に着くとホストの皆さんが待機していて下さり、各ペアごとにホストの方と出会い、それぞれに家庭に向かった。
 ワシントン州では13・14・20・21日は州統一の試験があり、山手生は、試験時間終了後の登校であった。まだ英語に耳慣れぬ状態で授業を受けたが、これも経験である。辛い気持ちもあったことであろうが、いい経験をしたと思う。
 15日、生徒達はあるホストの方のご厚意でシアトル・マリナーズの試合を見学することが出来た。またまた3時間近いバス移動でシアトルに戻ったが、実に幸運なことにWBCで活躍したイチロー選手の復帰第一戦であった。また、城島選手も出場し、生徒達は大喜びであった。特にもうパスコへ戻らねばならないという時刻の直前にイチロー選手の満塁ホームランを目の当たりに出来、興奮覚めやらぬ状態である。特に野球好きの生徒はその日、興奮のあまり眠ることが出来なかったのではあるまいか。
 翌16日はカルチャーディ。ホストの方への感謝の気持ちとして、藤沢先生のご指導のもと、生徒達が日本で一生懸命に準備してきた日本文化の紹介をする行事である。折り紙、書道、浴衣の着付け、茶道など20種類ほどの日本文化が紹介され、ホストの方々も参加して、興味深く参加しておられた。その後は空手の演武、ソーラン節の演舞が披露され、最後は炭坑節をホストを交えみんなで踊り締めくくった。ホストの方々も大変喜んでおられ、生徒達の努力も報われた。
 その後生徒達はパスコ高校での授業、ホストとの家庭生活を楽しみ、18日にはアメリカンフットボールの室内版の試合見学や、
23日には希望者によるチョコレートファクトリー見学などのオプションもあった。
 4月24日いよいよお別れの時が来た。いつものことであるが、たとえ、わずかに二週間ばかり家族として生活を送ったとはいえ、その中で培われた絆というものがある。やはり別れとは辛いものである。涙ぐみ、ホスト と抱き合うものも多数である。しかし、我々はそんな彼らの姿を見て、本当によい経験を積み、よい思い出を作り、ひとまわり成長したことを確信したのである。
 帰国後は世間の配慮の足らない大人達によって、嫌な思いもさせられたが、これからもこの意味深いプログラムが継続されることを望むものである。

団長:原 隆二

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