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2015年8月

『自分自身をコントロールできている?』 2学期中学始業式での話

 2学期のはじめなので、話したいことがあったのですが、先日大阪府高槻市で中学1年生の男女生徒が殺害、遺棄された事件を受けて、今日は別の話をしようと思います。

 

 おうちで親から「ダメ」と言われることが多いという人、手を挙げてみてください。

 ・・・意外に少ないですね。いい子たちばかりなんだ(笑)。

 先生に怒られることも少ないですか?(生徒たちから笑いが漏れる)

 

 大人が子どもに「ダメ」というのには、いくつかの理由があります。中にはあまり感心しない理由もあると思いますが・・・たとえば、自分の思い通りの道を子どもに歩んでほしいとか。

 でも、近い将来、社会の多くの企業・業種で、今の大人が全く知らない形態になっているだろうということも言われています。君たちは正にこれから、そういう未来へ向けて進んで行くのです。

 

 しかし、人間としてはそんなに変わりません。そして、多くの親は、自らが生きてきて学んだ多くの経験から、子どもには出来るだけ苦労をさせたくない、危険から遠ざけたい、という意識を持っています。

 アイテム(スマホとか)が変わっただけで、親も君たちと同じような時期に、同じような道を歩み、同じようなことで悩み、同じように反省してきたのです。ことによると、家族にも言えないような危険なこともしたかもしれません。「いまこうしてここにあることは、本当に幸運かもしれない」としみじみ思うような、危機一髪な体験をしているかもしれません。
 そして、君たちの親も、そうした状況に陥る直前までは、親や周りの大人たちのアドバイスを、うるさいとかウザいとか思っていたのではないでしょうか?
 「うるさいなぁ、大丈夫だよ」って、普段口にすることはありませんか?

いつも言っているように、そこには「自分だけは大丈夫」という意識があり、落とし穴があるのです。(多くの生徒が頷く)

人はいつの時代も、実はあまり変わらないのです。(ということは、誰しも「自分だけは大丈夫」と思って失敗した経験があるということ。)


ただ、厄介なのは、自分で自分をコントロール出来ていない状態の時です。

たとえばゲームも、LINEなどのSNSも、中毒性があります。それが全て手の中で出来てしまうスマホには、すなわち中毒性があると言えるでしょう。
 賢く使えば便利で強力な武器にもなるスマホも、君たちがコントロールするのではなく、主従逆転、コントロールされてしまっているような場合、これを中毒症状と言います。

 時間の管理は出来ていますか?

 他のことよりスマホを優先していませんか?

 IDやパスワードの管理はしっかり出来ていますか?

個人情報は大切だと言いますが、ほとんどの個人情報を流出させているのは、自分自身です。

君たちはLINEで繋がっている仲間の顔を思い浮かべられると思います。でも、実は数人か十数人と認識している外側に、正に世界が広がっているのです。誰かの不用意な発言や画像は、コピペされて拡散し、場合によっては大学進学や就職のときに影響を及ぼしかねません。影響は家族にも及びます。(新たな危機的状況は、いつも隣り合わせにある!)

 君たちは新入生のときにネット犯罪防止講演会を聞いていると思います。また、学年の時間やSHRで度々話題にもされていると思います。今一度、自分は大丈夫なのか、確認してください。

 話は戻りますが、大阪府高槻市の中学生死体遺棄事件では、なぜ親が夜の外出を許したのかという批難が上がっています。

 夜出歩く子どもを止めようとすると「大丈夫だよ、みんな一緒なんだから!」と言って振り切って出て行ってしまうようなケースもあると思います。
 思春期の子ども、反抗期の子どもは、いつの時代も厄介なものです。大人にとっても厄介なのですが、何よりもこの時期は、自分で自分の気持をコントロール出来ないことで、自分自身が厄介なのです。

 

 でも、最初に言ったように、親がうるさく言うのは自らが生きてきて学んだ多くの経験から、子どもには苦労をさせたくない、危険から遠ざけたい、という意識からなのです。
 少し冷静になって、親やまわりの大人と話しをしてみませんか?

 「お父さんやお母さんの頃はどうだったの?」と聞いてみてください。意外なことがわかったり、「同じように悩んだり反発したりしたんだね」ということがわかって、安心するかもしれません。

 親だけではありません。後ろに並んでいる先生方も、同じように悩み、克服し、そんなことを繰り返して前へ進んできたはずです。先生方とも話をしてみてください。勿論、私とも話をしてください。

 少なくとも君たちの周囲には、君たちが自らを守れるだけの力を身につけるまで、何としても守りたいと思っている大人がいるのです。
 悪い大人の犠牲にならないように、もっと私たちと話をしましょう!

 

 さて、ここ数日、8月にしては異例の涼しい日が続いています。一昨日の朝は17℃でした。また暑さがぶり返す日があるかと思いますが、2学期の4ヶ月足らずの間、季節は夏から秋、秋から冬へと移って行きます。ある意味一番良い季節かもしれません。

 以前、始業式や終業式で、空気や風や光の話をしましたね。山手学院のキャンパスは、広くてとても恵まれています。光の差し方や風の吹き方、その日の空気で、色々な表情を見せます。植物は実をつけ、葉が色を変えて行きます。

 君たちはキャンパスの隅々まで歩いたことがありますか?

 以前も話しましたが、スマートフォンの画面から顔を上げて、空や植物の色や光の変化、君たちを守ってくれているキャンパスの姿の移り変わりを楽しんでみませんか?

 山手で学ぶ3年間、あるいは6年間は、意外に早く過ぎて行ってしまいます。一年で一番良い季節に、日々充実した時間を積み重ねていってほしいと思います。

それでは、2学期もよろしくお願いします!

WSC(World Scholar’s Cup)世界大会参加

山手学院には、学校の国際交流プログラムだけではなく、

自分の力でグローバルな経験を積んでいる生徒もいます。

高校3年生の水谷優奈さんは、6月末にマレーシアのクア

ラルンプールで行われた競技大会に参加しました。

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体験記はこちら

また会いましょう!

2週間のリターンビジットが終わりました。暑い夏の日本から、ゲスト生諸君は多くの思い出を持ち帰ることでしょう。

北米研修プログラムを通じて、山手生には海の向こうにもうひとつの家族ができ、また山手生も、もうひとつの家族になることができます。

いつかまた、必ず。再会を約束した笑顔と涙のお別れとなりました。

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