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学校長より

一学期終業式を終えて

 心配された台風11号の影響もなく、本日無事に1学期終業式を終えることが出来ました。

 明日からいよいよ夏休みです。

 終業式は時差で中学→高3→高2→高1の順に行なわれ、高1は引き続き北米研修プログラムの第1回講習が行なわれました。どの学年の生徒たちも、静かに集中して話を聴いてくれました。

 

<高3生>

 今週は高3生を対象に慶應大学(7月14日)、早稲田大学(7月15日)の説明会が行なわれましたが、それぞれ140人程の高3生が参加し、熱心に聞き入っておりました。説明会終了後も、もっと詳しく話を聞きたいという生徒たちが長い時間残っておりました。いつの時代にも受験生にとっては勝負の夏休みと言われますが、その姿勢は頼もしい限りです。

 なお、早稲田大学から説明に来てくださった方は本校の卒業生であり、進路指導部長からのお礼のメールへの返信で、「30年前にはまさか母校で大学説明をすることになるとは思ってもみませんでしたが、山手学院の躍進を知り、卒業生としてとても嬉しく誇りに思います。山手学院に通学した3年間は私にとって、様々な体験・人間形成や夢を大きく育んだ原点です。昨日もあらためて感じましたが、今も昔も変わらないのは、山手生は表情がとても生き生きしていて明るいということです。どんなに進学実績が上がっても変わらない山手学院の素晴らしい点だと思います。」という、大変ありがたいコメントが添えられておりました。

 

<高2生>

 高2生の顔には、山手学院の全体のムードをリードして行く充実した表情が見受けられ、これまた頼もしく感じました。4月に北米研修プログラムで2週間、アメリカ・カナダを訪問した彼らには、明日からのリターンビジットが待っています。今度は彼らが、アメリカ・カナダの高校生たちを2週間、自分たちの家庭に迎えるのです。

 終業式の終了後、高2の一人の生徒が私のところへ来て、留学への決意を話してくれました。また、別の生徒からは夏休み中にチャレンジすることについて、色々な相談を受けています。山手学院が生徒たちにとって自分の夢や目標を語れる場であることは、嬉しい限りです。

 

<高1生>

 高1生は義務教育が終わって高校生活が始まってから初めての学期評価が出揃ったところで、少し戸惑っている人もいたと思います。それでも皆明るい表情で、終業式の話を聞いておりました。

 終業式に引き続き、第1回目の北米研講習も行なわれました。

 校長、国際交流部長の話に続き、今回は国連世界高校生会議に代表として参加した3名の高2生が国連高校生会議への参加と北米研の意義について、また高3生の男子生徒からリターンビジットを引き受けた際の体験談や意義について話がありました。長い時間ではありましたが、皆熱心に耳を傾けている様子が伺えました。

 

<中学生の終業式ではこんな話しをしました>

 先日、中2生には学年の時間でCAP(子どもに対する暴力防止プログラム)を受けてもらいました。中3生も昨年受けていますね。そのなかに「自分らしく生きるということ」という話があったと思います。

 以前、「自分は自由だ!」と両腕を広げると、隣の人とぶつかってしまうという話をしました。自由の学院と言われる山手でも、高校生になると皆そのことを理解しています。自分の自由を守るためには、人の自由も尊重しなければならない。だから君たちの先輩の高校生たちは言います。「自由とは難しい。なぜなら自由には責任が伴うものだから」と。

 これも以前話したことがあると思いますが、君たちは自分たちの人生を主役として生きています。しかし、人は一人では人生を生きて行けません。自分のストーリーを生きて行くためには、周囲の人たちが大切です。君たちは自分の人生で主役を演じながら、君たちの友人の人生においては脇役を演じているのです。自分自身が(主役として)良い人生を送るためには、同時に友人の良い脇役を演じることを意識して心がける必要があります。

一日の終わりに、「今日、自分は友達にとって良い脇役を演じられただろうか?」と考えてみてください。他者の人生を尊重することで、自分も良い人生が送れるのです。

 

 ところで、いま君たちは暑いですか?

 どこで暑さを感じていますか?

 日本の文化には、目(視覚情報)で、あるいは耳(聴覚情報,音)で涼しさを感じるというものがあります。人の五感は大切です。

 私が山手学院で中学・高校時代を過ごした頃は、今のように気温が高い日はそんなに多くありませんでした。今日の終業式の日の景色を、この空気(温度・湿度)を、光の具合を、この環境を、一緒に思い出に折り込んで、しっかりと覚えておいてください。

 世界は広く、そして世界は狭い。君たちのセンサーを、スマホの小さな画面にだけ集中させないでください。その小さな画面の向こう側に広がるバーチャルな世界だけが全てだと思わないでください。世界の大きさは、ある意味その人次第のところもあります。

 山手学院は自然環境にとても恵まれています。人とたくさん触れ合い、自然にもたくさん触れて、色々なものを吸収してください。

 光と水と養分を!

 君たちが発芽しようと思ったときに、健全に発芽して伸びられるように。

 

 高3生の先輩は、既に自分の時間を管理することが出来ています。自分自身を管理しコントロールすることはなかなか大変ですが、長い夏休み、特に時間の使い方を管理することを心がけてみてください。

 それから、これも以前話をしましたが、人間は「自分だけは大丈夫」と思っているところに落とし穴があります。

 暑い夏、「大丈夫、もっと頑張れる」と思って無理をし、せっかくの夏休みの後半をベッドの上で過ごすようなことにならないよう、「自分は本当に大丈夫?」と常に自分自身に問いかけてください。

 

 充実した夏休みを過ごして、2学期の始業式に、またここで元気な姿で会いましょう!

 

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