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ランカスター班報告

 ペンシルベニア州でも東に位置するランカスターは、首都ワシントンD.C.やニューヨークにも比較的近い(といっても2?3時間はかかります)郊外型の町です。中心部から少し外れると、周辺には広大な農場が広がり、アーミッシュと呼ばれる昔ながらの生活様式をしっかりと守り続けている人たちもいます。きれいな新緑の中に、屋根付きの橋やアーミッシュの馬車が調和し、美しい風景を織りなしていました。近代的な都市から1世紀以上前の生活まで、幅広い文化を体験することができる所です。
 約24時間にもおよぶ長旅の末、ようやく到着したヘンプフィールド高校では、多くのホストファミリーの皆様からあたたかい歓迎を受けました。対面式では、副本部委員長の福田光里さんがしっかりとした英語で挨拶をし、大きな拍手をいただいていました。その後、生徒たちは次々と名前を呼ばれ、ホストファミリーと対面します。ホストファミリーが優しい笑顔で歓迎して下さっている様子を見て、それまで不安そうな顔をしていた生徒たちも、笑顔でそれぞれのホームステイ先へ向かうことができました。
 遠足は全部で3回あり、最初の遠足は4/14(火)です。キスチョコで有名なハーシーチョコレートが運営する「ハーシーチョコレートワールド」でチョコレートができるまでを見学した後アウトレットで買い物、そしてペンシルベニア州の州都であるハリスバーグで、州議会議事堂と州立博物館を見学しました。2回目の遠足は4/16(木)で、ランカスター近郊を巡るものとなりました。ポテトチップ工場を見学した後、キッチンケトルビレッジという観光村で地元の民芸品などを見て回り、最後にアーミッシュの人たちが住む地域の見学です。最後の遠足は4/21(火)で、アメリカ合衆国の首都であるワシントンD.C.を見学するものでした。ホワイトハウスを遠くから見学した後、オールド・ポスト・オフィスで昼食。その次はリンカーン・メモリアルに向かいます。その後、ベトナム戦争の戦没者名が刻まれた記念碑や、第二次世界大戦の記念碑を歩いて回り、スミソニアン博物館へ。そして合衆国 連邦議会議事堂を外から見学。最後にユニオンステーションで夕食をとってからランカスターへ帰りました。
 文化紹介とパフォーマンスは4/17(金)に行われ、19:00より始まった文化紹介では、どのブースも多くのホストファミリーで賑わっていました。生徒たちも英語で一生懸命説明をして、日本の文化を伝えていました。20:00からパフォーマンスを開始。剣道、二人羽織、ソーラン節、と次々に行い、最後の盆踊りではホストファミリーの皆さんも一緒に参加していただくなど、どれも大いに盛り上がっていました。21:00過ぎまでには片付けも完了し、無事に終了することができました。
 ホストファミリーは皆様優しく、買い物に連れて行ってもらったり、お土産をもらったりと、それぞれの家庭で工夫したもてなしを受けていました。中には特別にツアーを用意してもらった生徒もいたようです。学校も5?6日ほど通うことができ、英語で受ける様々な科目の授業を、体験としてではなく本気で受けていた生徒もいました。80人近い山手生が20校近い学校へ分かれて登校したため、1校あたりの山手生の人数が少なく、英語にどっぷりとつかりたい生徒にとっては恵まれた環境になりました。
 帰国の朝、お別れ式では、本部委員長の阿部友輝君が、大きな声でお世話になったホストファミリーの皆さんへ英語でお礼の言葉を述べ、多くの生徒から「帰りたくない!」との声が聞こえてきました。ホストファミリーの皆様からも「良い生徒たちで、次回もぜひホストをしたい!」との声をいただきました。2週間、慣れ親しんだ日本を離れた生徒たちは、今までとは違う異国の文化に戸惑いながらも、ランカスターの人々の優しさに触れながら、大きく成長していきました。
ランカスター班 日程表
4/10(金):対面式
  11(土):休日
  12(日):休日
  13(月):学校(一部の生徒は休日)
  14(火):遠足(ハーシーチョコレートワールド・アウトレット、ハリスバーグ)
  15(水):学校
  16(木):遠足(ポテトチップ工場、キッチンケトルビレッジ、アーミッシュ見学)
  17(金):学校、文化紹介・パフォーマンス
  18(土):休日
  19(日):休日、教会で日本語礼拝(オプション)
  20(月):学校
  21(火):遠足(ワシントンD.C.)
  22(水):学校
  23(木):学校
  24(金):お別れ式
※ 休日は、主にホストファミリーと過ごす日です。

団長 石川 真奈夫

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